日本大学吹奏楽研究会第50回記念定期演奏会
※ロゴマークやキャッチフレーズは、残念ながら吹研の公式なものではありません
わたしたちの歩みは、新しい歴史になる
だから、わたしたちは歩きだす
厚生年金会館がなくなってしまっても、定期演奏会はかわりなく。夏のまいにちは、あの舞台へつづくまいにち。
わたしたちは戻ってきた。みんなの夏を、忘れられないものにするために
きっと、わたしたちと違う、まいにち
けれど、わたしたちと同じ、まいにち
それは、新しい、あたらしいまいにち
きっとこの夏も、忘れられない夏になる
新しい、あたらしいまいにち
かわってしまったもの。かわっていないもの。
黒板のようすは、いつもかわらない。"ランスルー"(=通し練)という表現は、そういえば最近のもの。
体育館練もかわらない。合同ステージ練なので、OB・OGがいるのは、かわったところ。
練習のあとの"部室代用"教室。がさがさした雑然としたところは、やっぱりかわらない。
コスを"干している"ところ。かわらない。…けれど、コスそのものはかわってしまった。
そして、歴史の1ページに
私たち比較的直近のOB・OGにとっては、吹研のパレードコスといえば白と黒のシックなこのコスでした。平成9年度から使用されており、13年にわたる歴史がありました。
歴史があるということはそれだけ使い込まれたということでもあり、折に触れてクリーニングに出したり手入れをしたりして使い続けていました。しかし、洋服としての限界もあり、また、会員が増えたことでのコスの追加や小物類の再入手が不可能であることなどから、今般、更新となったそうです。
新しいコスは、上着が赤色と白色の2色わけ、下は黒色です。公式見解では「緋色」ということになっていますが、実際に目にするとかなり明るい赤色です。そして帽子はテンガロンハットになりました。
ついに自分たちのいた時間が"歴史の中の1ページ"になってしまった、不思議な、しかし確実に寂しい気持ちになりました。
街でパレードに出会っても、そこにモノトーンのコスを見つけることはありません。
あたらしい一歩
舞台進行を手伝ったOBOGにとっては、忘れがたい光景。定演本番の舞台下手袖(3部上演中)。
アナウンス席のライト。袖幕や反響板の隙間からこぼれる舞台照明。演じる現役がいて、手伝う私たちがいる空間。
だいぶ様子はちがうけれど、ここで、これから、わたしたちが歴史をつくってゆく。
あたらしいホールで。あたらしい歴史をつくってゆく。あたらしい一歩
自らをみがいて高みをめざす、一歩
よりよい音楽にちかづくための、一歩
いちどきりの日々を仲間とすごす、一歩
わたしたちの歩みは、新しい歴史になる
だから、わたしたちは歩きだす
redaction : 09.09.18 , 2011.02.18
2009.06.18 by Hiro Ishiwatari % "suiken@net"